レポート目次

  1. はじめに
  2. 河川横断構造物について
  3. スリット化による既設ダムの改善
  4. その他の既設ダム改善方法
  5. 今後の課題
  6. 感想
  7. 謝辞
  8. 参考資料

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1.はじめに

このセミナーは、2005年7月19・20日に応用生態工学札幌主催で行われた。主旨は、土石流・洪水などの災害防止のために造られた河川横断構造物(砂防・治山ダム、落差工)が引き起こす問題の解決法として、既設ダムの切り下げ(スリット化など)を考えることである。セミナーでは、岡部・柳井・中村講師からの講義を受けた他、実例として白老町毛敷生川・室蘭市チマイベツ川・八雲町鉛川(図1)に設置された砂防ダムを見学した。

以下、セミナーで議論された内容を、セミナー資料以外の資料も参考にしながら、次のようにまとめた。まず、横断構造物の種類と目的について述べたうえで、特に不透過型砂防ダムの問題点を整理する。次に、問題解決にあたって、既設ダムのスリット化による切り下げの効果を実例を交えて検証する。また、スリット化以外の解決方法をいくつかあげる。最後に、砂防ダムの問題を軽減していく上での今後の課題について考える。

図1:セミナー現地地図(1)