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シベリア上空にて
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不明
 上空1万メートルからのシベリア。これまでも何度か飛んだのだが、雲がかかっていることが多く、地上まですっきりと見えたことは少ない。

 機内の散歩がてらカメラを持って後部に移動する。クルー用のシートの前にある窓から下をのぞき込むと、見えた。シベリアの原始河川。どこまでも水の気ままな意志で大地を刻んでいくようにくねっている。まさに蛇行だ。

 私たちは、このように曲がりくねり気ままに流れるかのような川を「克服すべき自然」として向き合い、制御しようと戦ってきた。そして、克服したかに見えた。が、その反動は随所で露呈している。「自然再生」などということばが人々の口に上るのも、明らかに私たちは「やり過ぎ」と「戻らないかもしれない」という不安に駆られているからだ。

 とてつもなく広大なシベリアの大地と、意のままに大地を刻む原始の川を俯瞰していると、「ここで自然と向き合うなんて、もうできない」と思ってしまう。

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