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2004年02月29日
■春霞ではないけれど■
 雨とも雪ともつかない細かな霙が降っている。出がけに家のドアを開けると、向かいの丘の林がかすんで見える。雪山の向こうのシラカバの林も、周りが全部煙っている。

 ずいぶんと日も長くなってきたし、きのうの陽差しは春を思わせるかのようだった。一歩一歩、春が近づいてくる。

 今日は閏の2月29日。若い頃は、一日よけいに働かなければならないので、損をしたような気分だった。しかし、ここ十数年、コンサルタントとして働くようになってからは実にありがたい一日になってしまった。たった一日でどれほどのことができるというわけではないのだが、この一日がなければ徹夜、というような時期である。別に自分にだけ与えられた時間ではなく、みんなに平等に与えられているのだが、「時間よ止まれ!」とばかりに、自分だけの一日のような気がする。

↑ 霞の向こうには空沼があるのだが…
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