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2003年04月06日
■スノーシュー通勤■
 昨日までに比べちょっと肌寒いが、これくらいのほうがあまり暑くなくいいかなと思い、スノーシューで事務所に出勤した。昨日は桜が満開というような話をして、今日は残雪の話と、いささか順序が逆になってしまうのだが…。

 この時期になると、南向きの斜面ではすでに地面が露出し、真冬よりも歩く場所は限られてくる。それでもおおかたは堅雪の状態で、スノーシューを履けばどこにでも行ける。

 森の中に積もった雪は万遍なく融けてゆくわけではない。木の根元から雪解けが進んでゆく。かつて融雪の研究者にその理由を聞いたことがあったが、忘れてしまった。

 だいぶ前のものと思われるが、エゾユキウサギの足跡もあった。さすがにまだエゾシカはここまでは出没しないようだが、真冬に来たらもっとたくさんの動物の足跡がみられただろうに…。

 1列だけトドマツが植えられているところに来ると、足下が急ににぎやかになる。枝葉がたくさん落ちているだけではなく、食べ散らかしたような木の実が落ちている。赤橙色のツルウメモドキの種皮が散らかっている。きっと、鳥たちがねぐらや隠れ家にしながら餌を食べていたのだろう。

 そういえば、下に降りてきて国道沿いのトドマツ林を通ったときには、落葉広葉樹林よりもずっと鳥の鳴き声が多かった。こうやってみると、森に木を植えることはできても、生態系云々なんて口にするのは大変難しそうで…。

↑雪解けは木の根元から
↑ エゾユキウサギの足跡
↑ 散らかったツルウメモドキの種皮
Sony DSC-U20